バラバラの心は
いつかの誰かのせいで、
(いや、元をたどれば私のせいなんだけど、
あなたのせいじゃない、私も悪い。
別れにどっちが悪いなんてないから。
でも、結果的には私はあなたに振られたのだから、あなたのせいにさせて。)
私の心はボロボロに砕け散った。
それでも生きなきゃいけないから、
私は一人で、飛び散ったかけらを探して、拾い集めてた。
たまにかけらが刺さって、血まみれになって泣きながら。
そんなときに見知らぬ誰かが手伝ってくれた。
それが彼だった。
彼は私に寄り添いながら、一緒にかけらを拾い集め始めた。
たまに、「ここにもあるよ」って道を示してくれながら。
私は突然現れた、優しすぎる彼に私は半信半疑だったけど、
信じてついていってみることにした。
そうしたらバラバラだったはずの心が、だんだん元通りに、
いや、
もっと素敵なものになっていくのがわかった。
優しくて、あたたかい心に。
この心もまた、別れによって壊されてしまうのだろうか。
愛することで、また傷ついてしまうのではないだろうか。
このあたたかい心は幸せを感じながら、今も恐怖で震えている。